不動産鑑定評価における「スライド法」とは?

スライド法とは、過去に合意した賃料を基準に、 経済情勢の変化や地価・物価の動向 に応じて修正していく手法です。

具体的には、

  • 消費者物価指数

  • 地価公示や不動産価格指数

  • 建設費や金利の変動

といった指標を用いて、契約当初から現在までの経済環境の変化を「スライド(調整)」させることで、合理的に新しい賃料を算定します。

例えば、契約時から物価が10%上昇していれば、賃料もその割合を反映して改定する、というイメージです。

まとめ

スライド法は、「過去の合意」と「現在の経済状況」を橋渡しする合理的な算定方法です。
市場実勢だけに頼るのではなく、経済全体の動きを踏まえて調整するため、双方にとって納得感のある賃料改定につながります。

もし継続賃料の改定で迷ったら、スライド法を用いた不動産鑑定評価を取り入れることで、公平で説得力のある判断が可能になります。